ここ数年、バッグ好きの間でひそかに注目を集めているブランドがあります。アシュレーとメアリー=ケイト・オルセン姉妹が手がけるザ・ロウ(THE ROW)です。そのなかでも「マルゴー(Margaux)」は、今もっとも投資価値が高いと語られるトートバッグのひとつ。完売が続出し、リセールサイトでも価格が上昇を続けているほどの人気ぶりです。今回は、マルゴーザロウの魅力を多角的にご紹介します。
ザ・ロウとはどんなブランド?
まずブランドそのものについて触れておきます。
ザ・ロウは2006年にニューヨークで立ち上げられたラグジュアリーブランドです。オルセン姉妹が女優からデザイナーへと転身し、自分たちが本当に欲しいと思えるものをかたちにすることからスタートしました。
ブランドの核心にあるのは「クワイエット・ラグジュアリー」という考え方です。大きなロゴや派手な装飾をあえて排除し、素材と仕立ての美しさだけで価値を伝えるスタイルは、世界のファッション界から高い評価を受けています。「美しく仕立てられていて、最高品質の素材を使っていれば、ロゴなしでも必ず求められる」というオルセン姉妹のビジョンは、まさにそのまま現実になりました。
マルゴーザロウが支持される理由
マルゴーのデザインは、一見するとどこにでもありそうなトートバッグのように映るかもしれません。
ところが実際に目にすると、その印象は大きく変わります。ゆるやかに丸みを帯びたシルエット、手に馴染むクラシカルなトップハンドル、そして余分な要素をすべてそぎ落とした清潔感のあるフォルム。ブランド名を知らなくても、ただ美しいと感じさせる力があります。「わかる人にはわかる」という言葉がよく似合うバッグです。
素材と仕立てのクオリティ
ザ・ロウのバッグに使われる素材は、厳選されたレザーやスエードが中心です。手に取った瞬間の質感、使い込むほどに増していく艶と柔らかさ。長く使えば使うほど、その価値を実感できるつくりになっています。経年変化を楽しめるという点も、長期的な投資として評価される理由のひとつです。
抜群の実用性
見た目の美しさだけでなく、使い勝手の良さも大きな魅力です。マルゴーは現在、10・12・15・17インチと横長の「EW」を合わせた5サイズ展開で、素材もレザー、スエード、キャンバスとレザーのコンビネーションから選べます。日常のお出かけから通勤、出張まで、ライフスタイルに合わせて選べる幅広さが支持を集めています。
どんな人が持っている?年齢層は?
マルゴーザロウの愛用者として知られるのは、ケンダル・ジェンナーやゾーイ・クラヴィッツ、ジェニファー・ローレンス、ハリー・スタイルズなど、感度の高いセレブリティたちです。年齢層も20代から40代以上まで幅広く、特定の世代だけに刺さるアイテムではありません。
その理由は、トレンドに依存しないデザインにあります。シーズンごとに流行が変わるファッション業界において、何年経っても古くならないというのは、想像以上に大きな価値です。
働く女性やミニマリストに特に人気
実際の購買層としては、30〜40代の働く女性やミニマリスト志向の方が多いといわれています。ロゴを主張しないデザインは、フォーマルな場でも浮かず、プライベートのコーディネートにも自然に溶け込みます。
「高価なバッグを買うなら、長く使えるものに投資したい」という考えを持つ方には、とりわけフィットするブランドといえるでしょう。
定番アイテムのサイズ別活用ガイド
サイズ選びで迷ったら、ライフスタイルに合わせた活用シーンを想像してみましょう。定番アイテムは、サイズごとに最適な使い方があり、日常からビジネス、旅行まで幅広く対応してくれます。
10・12サイズ:デイリーユースに
コンパクトなサイズ感で、財布やスマートフォン、化粧ポーチ、折りたたみ傘などをすっきり収められます。休日の外出や軽い通勤スタイルに最適で、持ち歩きの負担が少ないのも魅力です。
15サイズ:通勤・ビジネスに
13インチのノートパソコンやA4書類、充電器にポーチまで収納でき、ビジネスシーンで活躍します。収納力とスタイリッシュな見た目のバランスが良く、最も人気の高いサイズといわれています。
17サイズ:出張・旅行に
15インチのPCや1泊分の着替え、スキンケアアイテムまで収まる大容量。出張の多い方や荷物が多くなりがちな日のお供として、頼れる存在です。
次なるアイコンバッグ「マルロ」にも注目
マルゴーの成功を土台に、2025年スプリングコレクションで新たなバッグ「マルロ(Marlo)」が発表されました。
マルゴーが持つ構築的なシルエットとミニマルな哲学を受け継ぎながら、サイドベルトなどの象徴的なディテールをさらにそぎ落とし、より軽やかで柔らかな印象に仕上げられています。ケンダル・ジェンナーやゾーイ・クラヴィッツがいち早く愛用し始めたことで、次なる投資バッグとして業界内の注目を集めています。
“静かなラグジュアリー”をさらに洗練させた存在
マルロはマルゴーが確立した価値観を、さらに深化させたアイテムです。手にした瞬間の軽やかさ、それでいてどこかに存在感がある、-そんなバッグを探している方にとっては見逃せない選択肢になりそうです。
他ブランドとの違いは?
ザ・ロウと同じく高価格帯に位置するブランドとして、セリーヌやロエベ、プラダがよく挙げられます。それぞれに異なる魅力があり、たとえばJ&M DAVIDSON バッグのように、英国発のレザーブランドが持つ独自の温かみとは、また別の方向性の洗練さをザ・ロウは体現しています。
セリーヌはロゴやディテールでブランドらしさを表現しつつシンプルさを保ち、ロエベはアート性の高いデザインでバッグそのものを主役にします。一方ザ・ロウは、バッグが「主役になりすぎない」ことを大切にしています。持つ人のスタイルを静かに後押しするようなバッグ、といえば伝わるでしょうか。
入手は困難?購入方法についても
マルゴーザロウはその人気から、公式サイトでも「残りわずか」「在庫なし」の表示が頻繁に出るほどの入手困難な状況が続いています。リセールサイトでも注目度が大幅に上昇しており、定価を超えた価格で取引されるケースも珍しくありません。
購入できる場所
公式ウェブサイトのほか、ネッタポルテやマイテレサなどの海外セレクトショップでも取り扱いがあります。日本国内ではELLE SHOPなどでも購入できますが、在庫は少なめ。気になるサイズやカラーを見つけたら、早めの判断が肝心です。
まとめ
マルゴーザロウが多くの人を惹きつけるのは、流行に左右されないデザインと、使い続けるほどに価値を感じられる素材のクオリティにあります。ロゴで語らず、素材と仕立てで勝負するというブランド哲学は、今の時代だからこそ多くの共感を集めているのかもしれません。
「一生使えるバッグを探している」「静かに品格を演出したい」という方には、ぜひ一度手にとってみてほしいアイテムです。マルゴーを入り口に、ザ・ロウの世界観に触れてみることをおすすめします。

